10位からの発表です!(
15位から11位はこちら)
10位 Breakfast In America / Supertramp(1979年)
中学から高校にかけて、米国のカントリー、ブルーグラスに始まり、いわゆる米ロックや70年代後半流行ったクロスオーバーに傾倒していた自分にとって、英国バンドの大ヒットしたこのアルバムには、それまでに聴いたどの音楽からも違う「匂い」を感じました。
プログレというにはキャッチーなメロディはポップであり、しかしポップスと呼ぶには、それまでのポップスのロジックとは明らかに違う。
その自分にとっては初めての新鮮な音をさらに印象的にさせたのが、このアルバムジャケットです。
コミカルだけど、元プログレバンドらしいちょっと皮肉の効いたアルバムデザインですね。
9位 1984 / VAN HALEN(1983年)
自分的にはこのアルバムがアメリカンロックの完成形です。
「ギターヒーロー」のエディと、軽薄短小(笑)ノーテンキ「商業的ロックスター」のデイブ。
印象的なシンセ使いや、キャッチーなギターリフやソロ。
そして、このジャケットデザイン。
すべて「狙って」ますね。
無垢な赤ん坊天使がタバコを指に挟んで「ふてた」横目で何かを見てる。その先には「パツキンのチャンネー」でもいるんでしょうか(笑)
この圧倒的に露骨なえげつなさが、気に入りランクインです。
8位 Rufusized / Rufus feat. Chaka Khan(1974年)
先に紹介した
YouTube動画では、FunkやSoulのジャンルからランクインはなかったですよね。
私的BEST15では、このジャケットがランクイン!
これは数々のアーティストの写真を手がけたフォトグラファー、ノーマン・シーフが撮影したアルバムジャケットです。
このアルバムを初めて手にした大学生の頃、そのことを知りませんでした。仲の良いSoul好きの友人がRufusを教えてくれてこれを聴くことになったのですが、チャカ・カーンの底抜けの笑顔と他メンバーの表情が、なんともピースフルですね。
少し話がずれて長くなってしまうんですが、20代後半に会社の同僚の結婚披露宴に出席した時、やはり仕事上でお付き合いのあった、当時40代後半のカメラマンの方も出席されてました。彼はいわゆる「バカ●ョンカメラ」を持参しており、せめて一眼レフぐらい持ってこないのか?と聞いたところ、
「そんな邪魔くさいもん使えるかい!」(大阪弁です)
と一蹴されました。その後、そのカメラで無造作にシャッターを押す彼を見て
(ずいぶん適当に撮るもんだなぁ)
と感じましたが、その何日か後に百数十枚のプリント写真をみて衝撃を受けました!
新郎新婦や出席者の表情がどれもみずみずしく自然でしかも構図もシロウトのそれとは明らかに違う!そして一枚として撮りそこねている写真がないのです。
このジャケットを観たとき時の感動もその時と同じです。何年も前の写真で撮影場所もわかりませんが、この写真から「その時その場所の雰囲気」を感じとれる写真です。
7位 イブニング・スキャンダル(原題 Bobby Caldwell) / Bobby Caldwell(1978年)
Boz Scaggsに続き、大好きなジャンルからのランクイン。
AORのベンチマーク的アルバムですね。
まぁ、どストライクな世代なわけで・・・(笑)
楽曲にも、とりわけこのアルバムはジャケットデザインにも『お洒落なオトナ』を感じたわけです。
高校時代、美術の授業の時、シルクスクリーンでこのアルバムに影響を受けた作品を作ったものです。
このアルバムを教えてくれたのは、意外にもクラスではどちらかというと「いじられ役」の背の低いメガネ顔のS君というクラスメイトでした。他にもフリートウッド・マックのボーカルだった
Bob WelchのFrench Kissを教えてもらったりと、彼は音楽においてはかなり成熟したやつでした。そんな彼の似顔絵描くのが僕は得意でした。
80年代半ば、本国アメリカでは不遇の時代もありましたが日本では大人気。80年代終盤から90年代初めにかけて復活を遂げ、日本ではTVCMのBGMとしても随分取り上げられました。その影響なのかAOR=バブルというイメージを持つ人も多いようですが、実際はこのアルバムが発表された頃から、84年ころまでがAOR全盛期だったのではないでしょうか。
6位 噂のベイ・シティ・ローラーズ(原題 Once Upon A Star) / Bay City Rollers(1974年)
自分と同世代なら必ず知ってるであろう「ビートルズの再来」と言われた英国エジンバラのロックバンドのアルバムです。
S! A! TUR! DAY! Night!!
(エス!エィ!ティユアー!ディエーワイ!ナイッ!)
という掛け声で始まるSaturday Nightは有名ですね。
とにかく女子にすごい人気で、現代のSMAPや嵐など比べものにならない!と言ったら言い過ぎか(汗)
このバンド自体も楽曲もとりたてて好きではないし、今も聴き直すこともないのですが・・・
中学一年のある日、友達のI君が質問してきた。
「ねぇ、ビートルズ聴きたいんだけど何がいいの?」
「やっぱり一番はサージェント・ペパーズだろ!」
しかし、実はそれは全くの受け売りで、まだ
青盤に収録された曲以外は自分自身聞いたことはなかったのです。そして洋楽初心者のI君にとってもサージェントは難解以外のなにものでもなく(僕も彼の家で聴いたが、正直薦めておいて「なんでこれが傑作なんだろ?」というのが最初の感想(苦笑))、そしてその数日後、僕が薦めたのか?彼が自ら選んだのかはもう忘れてしまったけど、彼が買ってきたのがこのアルバムでした。
「ベイ・シティ・ローラーズかよ〜」
と、口ではあざ笑うように言ったが内心は
(おっ!自分で買うのは恥ずかしいけど、聴いてみたかったんだよなぁ〜)
シメシメです!(笑)
ジャケットは写真を見て判るように、上部の顔写真のところがTAB状になっており抜き取ると、ジャケットの大きさの一枚紙にその顔写真のメンバーのプロフィールや写真などが描かれている。というアイドルバンドらしい工夫と仕掛けがなされた女子大喜びのジャケットデザインなのです。
単なる平面的な作りでなく、ファンだったらわくわくするようなその作りが、当時としては非常に印象的で他にはなかったので、上位ランクインです!!
さて、またまた長くなってしまったので、BEST5の紹介はまた次回。
続く・・・・