さて、いよいよBEST5の発表です。(15位から11位はこちら)(10位から6位はこちら)
5位 Deep Purple In Rock / Deep Purple (1970年)
世代的にはマストですね。ディープパープル。
しかし僕はアメリカ大好き!少年だったため、英ロックにはほとんど興味がありませんでした。無論、周りの友達は、Rブラックモアだ!Jペイジだ!と、聴きまくっていたので、耳にはしていましたが…。
この頃、全く他の連中と趣味の違った僕が(そのあたりの事情については、またの機会に書いてみたいと思います)、このジャケットを選んだ理由は、
このデザインのモチーフとなっているアメリカのマウントラシュモアに行ってみたくて興味を持っていた為、非常に印象的だったのです。
ということで、RブラックモアにもIギランにもさほど関心がなかったこの僕ですが、5位にランクイン!
それにしても、巨大な岩肌に4人の大統領像を彫刻してしまうなんて凄くない!?
4位 DOWN TOWN / EPO(1980年)
山下達郎に続き邦楽ランクインです。
その山下達郎のシュガーベイブ時代の作品ダウンタウンをカヴァーし、アルバムタイトルとしたEPOのデビュー作。
大学受験に失敗し(泣)親に
「運転免許の試験なら落ちることないだろ!?」
と言われ、自動車教習所に通ってた頃にその近くのレコード屋で「カセット」を買いました。
何故、レコードでなくカセットか?
免許を取得したら、まずカーステレオでこれを聴こうと思ったから。まだ車も持ってなかったのに。。。因みに最初に乗った軽自動車にはカーステレオ装備されておらず(泣)
星条旗、自由の女神、マンハッタンの摩天楼、V8ジュース…
これほど当時の僕の琴線に触れたモチーフはありません!当時の日本のシティポップス(←死語ですね)派のバックミュージシャン全面バックアップの渾身の作です。
4位としましたが、BEST3に肉薄するほど気に入ってるアルバムカヴァーです。
3位 ジョージ・ハリスン帝国(原題 Extra Texture)
/ George Harrison(1975年)
敬愛するジョージ・ハリスンです。
表ジャケットのタイトルが抜き文字になっており、インナースリーブのジョージの笑顔が透けて見える、凝ったデザイン。
オレンジ色の発色も実に綺麗。目を奪われるジャケットです。この色にも惚れました!
あえて帯付き画像を載せたのは、邦題に注目。
『ジョージ・ハリスン帝国』・・・って(-_-;) 7~80年代には曲名やアルバム名を邦題に変えて発表することはよくあることだったのですが、そのネーミングセンスは今見るとかなりトホホ…なものが多いですよね。
このネタだけでブログ書けそうです。当時のレコード会社のクリエイター気取りの社員が得意になって考えていたんでしょう、きっと(笑)
ビートルズが解散して5年。そろそろメンバーもその肩書だけでは売れなくなってきた頃で、ポールこそウイングスを率いてヒット連発でしたが、リンゴは俳優に転身。ジョンは長ーい育児休暇に入り、ジョージといえば、インド音楽、文化へ肩入れしすぎたか一般の評価は下がる一方。僕自身もちょっと離れかけた時期でもあります。
このアルバム発表の翌年、『33 1/3』をリリースすると、しばらくジョージも音楽活動から遠ざかっていきます。
ジョージ・ハリスンから興味を失いかけた時、79年約二年半ぶりにアルバム『慈愛の輝き(原題George Harrison)』をリリース(この邦題はナイス!)
レコードに針を落とし、A面1曲目「Love Comes To Everyone」を聴いた瞬間に僕の「ジョージ愛」は永遠のものになったのでした。
/ The Beatles(1973年)
同級生のN村君にレコードを借りて、初めて聴いたビートルズがコレ。ビートルズ初のベストアルバムです。
LP2枚組×2、計4枚A面B面を一気に何度も聴きまくりました。
ビートルズが存在したのは1962年から1970年までわずか8年間。正確には69年にはバンドは分裂し、70年はほぼ活動してないので実質7年ほど。
このアルバムを一気に聴くと、7年間の音楽性の大きな変化を感じることが出来ます。それこそまさに60年代ロックの変遷そのものでしょう。
むろん、中学生にはそんな難しいことはわからず、ただただ赤と青のジャケットのメンバーの風貌があまりに違うので、もしかしてビートルズというのは2組存在するのでは?と真剣に思ってました。
62年と69年に同じ場所で撮影されたこのジャケット写真の衝撃イコール、ビートルズという多様で奥深くかつ変化し続ける音楽性で受けた衝撃と同じであったという意味で、このアルバムカヴァーが第2位です。
1位 彩 Aja / Steely Dan (1977年)
漆黒の中に、日本人モデル山口小夜子の横顔とオリエンタルなロゴ体のajaの文字が浮き上がるジャケット。
東洋風の雰囲気を醸し出すこの不思議なデザインどおりに、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人組ユニットであるスティーリー・ダンは、自分自身のそれまでのどの音楽ジャンルにもカテゴライズ出来ない全く新しい音楽でした。
このアルバムを初めて手にしたのは、高校2年だったと思います。
高校1年〜2年の頃は、ロック史的に振り返ってみても大きく変化のあった時期でした。The Eaglesは『Hotel California』で、産業ロックの隆盛を予見したかのようなアメリカロック界の退廃を歌い、Boz Scaggs『Silk Degrees』のヒットは日本でのAORブームの火付け役となり、Boston『Boston』のトムシュルツの多重録音による分厚いギターサウンドは新しいロックサウンドを示した。それまでは表舞台に出ることのなかったスタジオミュージシャンがクロスオーバーという新ジャンルの音楽で注目を浴び始めたのもこの頃。
その名立たるスタジオミュージシャンを起用し最高級の上質サウンドは、このシンプルだけどインパクトのあるアルバムカヴァーと共にいつまでも自分の記憶に残っているのです。
間違いなく、自分的アルバムカヴァー1位!
Aja / Steely Dan
<あとがき>
意外にも英国ものが多い(苦笑)
あくまで、ジャケットデザインをメインに考えました。
例えば、ビートルズは好みだけで言えばRevolverやAbbey Roadとなりますが、ジャケ的には赤青盤やLet It Beを選びました。
とはいえ、音楽的にも大好きなアーティストを選んでますね、やはり。
次回は違う切り口で、BESTを選んでみたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿